外国人採用の方法を完全ガイド|手続き・ビザ・費用・注意点まとめ

外国人採用の方法を完全ガイド|手続き・ビザ・費用・注意点まとめ

「外国人を採用したいが、何から始めればよいか分からない」。そんな悩みを抱える企業担当者は少なくありません。在留資格の選定からビザ申請、届出手続き、受入れ体制の整備まで、外国人採用には日本人採用にはないプロセスが数多くあります。本記事では、外国人採用の方法を初めての方にも分かるよう体系的に解説します。特定技能・技術人文知識国際業務(技人国)の違いから、費用の内訳、失敗しないための注意点まで、実務に役立つ情報を網羅しました。

目次

外国人採用の基本と全体像を理解する

外国人の雇い方を検討する前に、まず制度の全体像を押さえておくことが重要です。日本人採用とは異なるルールや手続きが存在するため、基本を理解しておくことでスムーズに進められます。

外国人採用とは?日本人採用との違い

外国人採用とは、日本国籍を持たない人材を自社で雇用することを指します。最大の違いは「在留資格(ビザ)」の存在です。日本人であれば職種を問わず就労できますが、外国人は在留資格で許可された範囲の業務にしか従事できません。

また、採用時にはハローワークへの「外国人雇用状況の届出」が法律で義務付けられています。届出を怠ると30万円以下の罰金が科される場合もあるため注意が必要です。さらに、母国の文化や生活習慣への配慮、日本語レベルに応じたコミュニケーション方法の工夫など、受入れ体制の整備も欠かせません。

外国人を採用するメリット・デメリット

外国人採用の最大のメリットは、深刻化する人手不足の解消です。特に製造業・介護・飲食・建設など慢性的な人材難を抱える業界では、外国人材の活用が経営課題の解決に直結します。加えて、多言語対応力の獲得や社内のダイバーシティ推進など、組織力強化につながる効果も期待できます。

一方で、ビザ申請や届出の手続きに手間がかかる点はデメリットといえます。言語や文化の壁によるコミュニケーションコストも無視できません。ただし、これらの課題は適切な支援体制を整えることで十分にカバーできます。

採用できる在留資格(ビザ)の種類

企業が外国人を雇用する際に活用する主な在留資格は次のとおりです。

主な在留資格
  • 特定技能(1号・2号):人手不足が深刻な16分野で即戦力人材を受け入れる制度
  • 技術・人文知識・国際業務(技人国):大卒以上の学歴等を要件とするホワイトカラー向け在留資格
  • 技能実習(→育成就労へ移行予定):発展途上国への技能移転を目的とした制度
  • 特定活動:ワーキングホリデーやインターンシップなど個別に認められる活動

このうち企業の採用活動で中心となるのは「特定技能」と「技人国」の2つです。自社の業種・職種・求める人材像に応じて適切な在留資格を選ぶことが、外国人採用の第一歩になります。

特定技能と技人国の違い

特定技能は、介護・外食・建設などの現場業務で即戦力として働ける人材を受け入れる制度です。学歴要件はなく、技能試験と日本語試験に合格すれば取得できます。

一方、技人国は「技術」「人文知識」「国際業務」に該当するオフィスワークやエンジニア業務を行うための在留資格です。原則として大卒以上の学歴、もしくは10年以上の実務経験が求められます。

どちらを選ぶかは、任せたい業務内容によって決まります。現場作業がメインなら特定技能、事務・技術職なら技人国が基本的な選択肢です。

外国人採用の方法(雇い方)と求人の出し方

外国人をどのように採用するかは、企業規模やリソースによって最適な方法が異なります。ここでは、代表的な採用チャネルと求人の出し方を整理します。

外国人採用の主な方法(媒体・紹介・自社採用)

外国人の採用方法は大きく3つに分かれます。

主な採用方法
  • 人材紹介会社の活用
    • 外国人採用に特化したエージェントに候補者の紹介を依頼する方法。ビザ手続きのサポートが含まれるケースも多く、初めての企業に向いています。
  • 求人媒体への掲載
    • 外国人向けの求人サイトやハローワークを通じて広く募集する方法。コストを抑えやすい反面、スクリーニングの手間が発生します。
  • 自社採用(ダイレクトリクルーティング)
    • 留学生の合同説明会への参加やSNSを活用した採用。自社の魅力を直接伝えられるメリットがあります。

特定技能での採用方法(登録支援機関・送り出し機関)

特定技能で外国人を採用する場合、海外から招へいするケースでは現地の「送り出し機関」を通じて候補者を選定します。国内在住者を採用する場合は、技能実習からの移行や、国内の人材紹介会社を利用する方法が一般的です。

また、特定技能1号の外国人を雇用する企業には、義務的支援と呼ばれる10項目の生活支援を行う義務があります。自社で対応が難しい場合は「登録支援機関」に支援業務を委託できます。登録支援機関の選定は、支援の質に直結するため慎重に行いましょう。

外国人求人の出し方と媒体選び

外国人向けの求人を出す際は、ターゲットに合った媒体を選ぶことが重要です。外国人専門の求人サイトは多数ありますが、対応言語・登録者の在留資格・対象業種が媒体ごとに異なります。

ハローワークでも外国人向けの求人掲載は可能です。「外国人雇用サービスセンター」を利用すれば、留学生や技人国人材とのマッチングも期待できます。媒体選びに迷った場合は、複数の採用チャネルを併用して効果を検証する方法がおすすめです。

応募を集める求人票の書き方

外国人に響く求人票を作るには、仕事内容を具体的に記載することが第一です。「製造ラインでの検品作業」「Webアプリケーションの開発」など、業務範囲を明確にしましょう。

給与は月額の手取り目安を併記すると、応募者の理解が深まります。また、住居サポートや日本語教育の有無など、生活面の支援体制を記載することで他社との差別化にもつながります。可能であれば、英語やベトナム語など候補者の母語での情報提供も効果的です。

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外国人採用の流れ|採用から入社までのステップ

外国人採用の流れを5つのステップに分けて解説します。全体像を把握しておくことで、スケジュールに余裕を持った計画が立てられます。

STEP
採用計画と在留資格の選定

最初に、どの部署にどのようなスキルを持つ外国人を配置するかを明確にします。そのうえで、業務内容に合った在留資格を選定します。在留資格の選定を誤ると、ビザ申請が不許可になるリスクがあるため、事前に専門家へ相談しておくと安心です。

STEP
募集・応募・選考

採用チャネル(人材紹介・媒体・自社採用)を決め、候補者を募ります。書類選考では、在留カードの確認や学歴・職歴の照合を行います。面接はオンラインで実施するケースも増えており、海外在住者の場合はビデオ面接が主流です。

選考時には、日本語力だけでなく、業務に必要な技能や適性を総合的に評価することが大切です。

STEP
内定後のビザ申請手続き

内定が決まったら、在留資格の申請手続きに入ります。海外からの招へいでは「在留資格認定証明書」の交付申請を行い、証明書を候補者に送付してビザを取得してもらいます。国内在住者の場合は「在留資格変更許可申請」が必要です。 申請から許可までは通常1〜3か月かかるため、入社日から逆算して余裕あるスケジュールを組みましょう。

STEP
入社準備と受け入れ体制

ビザの許可が下りたら、入社に向けた準備を進めます。具体的には、住居の手配、銀行口座の開設支援、生活オリエンテーションの実施などが含まれます。

社内向けには、受け入れ部署への説明会やマニュアルの多言語化を行うと、現場の混乱を防げます。

STEP
入社後の定着支援

外国人社員の定着率を高めるには、入社後のフォローが欠かせません。定期的な面談の実施、日本語学習の支援、キャリアパスの提示など、中長期的な視点でサポートを行いましょう。

特定技能の場合は義務的支援として相談対応や行政手続きの補助が必要です。こうした支援を丁寧に行うことが、早期離職の防止につながります。

外国人雇用に必要な手続きと費用

外国人雇用の手続きは日本人の採用よりも複雑です。費用面の全体像とあわせて把握しておきましょう。

在留資格(ビザ)申請の流れと必要書類

在留資格の申請は、出入国在留管理庁(入管)に書類を提出して行います。主な必要書類は以下のとおりです。

主な必要書類
  • 在留資格認定証明書交付申請書(海外からの招へい時)
  • 雇用契約書の写し
  • 会社の登記事項証明書・決算書
  • 申請理由書(業務内容と在留資格の関連性を説明する書類)
  • 本人の学歴・職歴を証明する書類

書類の不備は審査の遅延や不許可の原因になるため、事前にチェックリストを作成して漏れを防ぎましょう。

雇用時に必要な届出・法的手続き

外国人を雇い入れた場合、雇用保険の被保険者であればハローワークへ「外国人雇用状況の届出」を提出します。雇用保険の対象外であっても届出は必要です。届出期限は、雇入れ日の翌月末日までとなっています。

加えて、社会保険や労働保険への加入手続きは日本人と同様に行います。在留カードの情報と雇用契約の内容が一致しているかも確認しておきましょう。

特定技能で必要な支援義務

特定技能1号の外国人を受け入れる企業は、入国前の生活ガイダンスから、住居確保、日本語学習の機会提供、定期面談の実施まで、10項目の支援を義務的に行わなければなりません。

すべてを自社で実施することも可能ですが、多くの企業は登録支援機関に委託しています。委託費用は月額2万〜4万円程度が相場です。支援の質が外国人の満足度と定着率に直結するため、コストだけでなく支援内容も比較して選ぶことが重要です。

外国人採用にかかる費用の内訳

外国人採用にかかる主な費用項目は次のとおりです。

主な費用
  • 人材紹介手数料:年収の20〜35%程度、または一人あたり20万〜50万円(定額制の場合)
  • ビザ申請費用:行政書士への依頼で10万〜20万円程度
  • 渡航費・住居初期費用:海外からの招へいの場合、一人あたり15万〜30万円程度
  • 登録支援機関への委託費(特定技能):月額2万〜4万円/人
  • 日本語教育・研修費:月額1万〜3万円/人(実施する場合)

在留資格や採用ルートによって費用構造は大きく変わります。事前に見積もりを取り、予算計画を立てておくことが大切です。

コストを抑えるポイント

採用コストを抑えるには、複数の人材紹介会社から見積もりを取得して比較する方法が有効です。また、技能実習生からの移行であれば、新たな渡航費や教育コストを削減できるケースもあります。

助成金の活用も見逃せません。キャリアアップ助成金や人材開発支援助成金など、外国人雇用で申請できる制度を事前に確認しておきましょう。

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外国人採用で失敗しないための注意点と成功のコツ

外国人採用には独自のリスクがあります。事前に失敗パターンを知り、対策を講じておくことで成功確率を高められます。

よくある失敗事例と対策

最も多い失敗は「在留資格と業務内容のミスマッチ」です。たとえば、技人国で採用した外国人に現場の単純作業をさせてしまうと、不法就労に該当する恐れがあります。

次に多いのが「コミュニケーション不足による早期退職」です。入社前の期待と現実のギャップを放置すると、数か月で離職してしまうケースが少なくありません。採用前の段階で、業務内容や生活環境について丁寧に説明しておくことが重要です。

違法雇用・在留資格の注意点

在留資格で認められていない業務に従事させると「不法就労助長罪」に問われ、3年以下の懲役または300万円以下の罰金が科される可能性があります。採用時には在留カードの原本を確認し、就労制限の有無を必ずチェックしてください。

在留期限の管理も企業の責任です。期限切れに気づかず働かせ続けてしまうケースもあるため、人事システムでアラートを設定するなどの仕組みづくりが求められます。

文化・コミュニケーションの課題

外国人社員との間で生じやすいのは「暗黙の了解」に頼ったコミュニケーションの齟齬です。日本では「言わなくても分かる」が前提になりがちですが、外国人にとっては明確な言語化が必要です。

業務指示はできるだけ具体的に、書面やビジュアルを併用して伝えましょう。やさしい日本語を意識するだけでも、理解度は大きく向上します。

定着率を高めるポイント

外国人社員が長く働き続ける職場には共通点があります。定期的な1on1面談の実施、キャリアアップの道筋の提示、同国出身の先輩社員によるメンター制度などが効果的です。

また、生活面でのサポートも定着率に大きく影響します。住居トラブルや病院の受診など、日常の困りごとに対応できる相談窓口を設けておくと、安心して働ける環境が整います。

自社に合った採用方法の選び方(特定技能・技人国)

「現場で即戦力が欲しい」「日本語力よりも技能を重視したい」という場合は特定技能が適しています。「エンジニアや通訳など専門職を採用したい」「長期的に活躍する高度人材が欲しい」という場合は技人国が向いています。

判断に迷ったら、自社の業務内容を棚卸しし、外部の専門家に相談することをおすすめします。在留資格の選定ミスは不許可や違法雇用のリスクにつながるため、慎重に検討しましょう。

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